ヒアルロン酸について

ヒアルロン酸は関節や皮膚など体の中に広く存在している物質です。

医療用に利用されるものはその目的に合わせて、粘性の程度を調整されています。コラーゲンとは異なりたんぱく質を含まないため、アレルギー反応を起こす心配が低くなっています。

ヒアルロン酸を皮下・皮内に注入することで、法令線や目の下、マリオネットラインなど、凹みがある部分を膨らますことができます。また、ほほ・こめかみ・アゴなどに注入することで、顔の輪郭を整えたり、涙袋や口唇をふっくらさせたりすることもできます。

また、最近ではどこかの1カ所のボリュームを増やすためのヒアルロン酸だけでなく、お顔全体に拡散してボリュームアップさせ、美肌効果のある「プロファイロ」や、保湿・美肌作用のある「ジュビダームビスタボライトXC」などの新しいタイプのヒアルロン酸も人気です。

当院では厚生労働省の承認品であるアラガン社のジュビダームシリーズ、スイスのテオシアル社のリデンシティーⅡ、プロファイロを採用しています。

一般的なヒアルロン酸

治療時間15〜30分程度(麻酔をする場合は、別途30−40分かかります。)
施術中の痛み場所や打つ量にもよりますが、
局所麻酔のチクッとした痛みが我慢できる方は、大丈夫だと思います。
メイク/洗顔直後から可能です。当日は内出血を防ぐため、長時間の入浴やサウナ、運動などは控えてください。
治療間隔ヒアルロン酸の種類や入れる場所によって、持ち具合が変わりますが、
ほとんどのヒアルロン酸は9〜24ヶ月持続します。
リスク内出血;早くて2~3日、遅くて1週間程度続きますのでお化粧でカバーして頂くことをお薦めします。
ヒアルロン酸を入れたところが膨らみすぎる;ヒアルロン酸は体内に入ってからの方が膨張するので、予想外に膨らみすぎることがあります。その場合は、ヒアルロン酸を溶かす薬剤(ヒアルロニダーゼ)で修正することができます。(当院で注入したヒアルロン酸の修正は無料です。)
ヒアルロン酸によるアレルギー;注入直後からヒアルロン酸注入部が腫れてしまう方や、数ヶ月後(体調の悪い時に)に注入部が腫れてしまう方が、稀にいらっしゃいます。
皮膚壊死、失明、脳梗塞;非常に稀な合併症ではありますが、ヒアルロン酸が血管内に入ってしまい、その血管を塞いでしまうと、その血管が栄養している皮膚の血行が途絶えて皮膚壊死を起こしたり、網膜の血管に飛ぶと失明、脳に飛ぶと脳梗塞を生じることが報告されています。
価格テオシアル リデンシティーⅡ、ジュビダームウルトラ、ジュビダームビスタボルベラXC
ジュビダームビスタボリフトXC、ジュビダームビスタボリューマXC、
ジュビダームビスタボラックスXC

上記、どのヒアルロン酸でも ¥55,000/1本、¥99,000/2本、¥132,000/3本
(複数本を使用する場合、ヒアルロン酸の種類はMIX可能)

プロファイロ

特徴高分子と低分子のヒアルロン酸が柔らかく結合されており、注入後、ふんわりと拡散し、線維芽細胞、脂肪細胞を活性化します。それにより肌の土台となるエラスチンやコラーゲン産生を促進し、肌を立体的に再構築する作用があります。
治療時間15分程度
施術中の痛みお顔の10カ所、世界的に決められたポイントに注射をしていきます。プロファイロは麻酔が入ってないので、針を刺す痛みと、薬剤が入っていく時の痛みがあります。
メイク/洗顔直後から可能です。当日は内出血を防ぐため、長時間の入浴やサウナ、運動などは控えてください。
治療間隔1回目を注射して、1ヶ月後に2回目を打ちます。2回で1クールとなっており、その半年〜1年後に2クール目をすることが勧められています。
リスク注入部の隆起;注入部にコロコロと薬剤を感じますが、数日で落ち着きます。顔よりも首の方が、注入部がポコンポコンと膨らんでいるのが気になりやすいです。
内出血;1週間程度続きますのでお化粧でカバーして頂くことをお薦めします。
アレルギー;注入直後に腫れてしまう方が、稀にいらっしゃいます。
(ヒアルロン酸特有の合併症である血管内塞栓がないことが、プロファイロの特徴です。)
価格1本2cc ¥55,000

ジュビダームビスタ ボライトXC

特徴保水・美肌作用があります。
治療時間45分程度
施術中の痛み麻酔クリームを塗布して行いますが、多少の痛みがあります。
メイク/洗顔直後から可能です。当日は内出血を防ぐため、長時間の入浴やサウナ、運動などは控えてください。
治療間隔ボライトは9ヶ月でなくなると言われているので、半年に一度注射することで、ピークの状態を保てると言われています。
リスク注入部の隆起;注入部の凸凹が気になる部分もあるかもしれませんが、数週間で落ち着きます。
内出血;1週間程度続きますのでお化粧でカバーして頂くことをお薦めします。
価格1本¥44,000

よくある質問

顔のしわ全てに有効ですか?

ほうれい線やマリオネットラインなど、たるみが原因のしわには効果的です。眉間や目じり、額のしわなど、表情じわにはボトックス治療がお勧めです。小じわやちりめんジワにはマッサージピール、トラネックスレチピール、フラクショナルRF、ダーマペン、ボライトなどがおすすめです。

ヒアルロン酸はどのくらいの量が必要ですか?

リフトアップやお顔のバランス改善では、ある程度の量を注入したほうが効果を実感していただけます。その場合、年齢やたるみの程度にもよりますが3㏄以上がおすすめです。目の下、法令線やリップ、あごなどの部分治療では1㏄程度が多いです。

どれくらい効果が続きますか?

製剤の種類によって異なり、また、同じ製剤でも注入する深さや場所、体質によって異なります。当院では1〜2年程度持続すると言われているヒアルロン酸を用いています。

どれくらいの痛みですか?

注入する部位や使用する製剤、針の種類によって異なりますが、多くの人は麻酔クリームなどを行わずに、注入できています。痛がりな方の場合、必要に応じてシールやクリームの麻酔やブロック麻酔を行います。

治療後に注意することはありますか?

内出血が広がったり、腫れてしまうのを抑えるため、当日は長時間の入浴、スポーツ、飲酒などは避けてください。
注入したヒアルロン酸が落ち着くまで(1週間くらい)注入した部位を強く抑えないでください。
メイクや普段のお手入れは、注入直後から、いつも通りに行えます。

副作用はありますか

  • 針を刺すので、内出血が起こることがあります。内出血が起きた場合は、一般的な青あざと一緒で1〜2週間程度で内出血は治ります。(施術当日の入浴、サウナ、飲酒、運動などを控えた方が、内出血が起こるリスクは低くなります。)
  • ヒアルロン酸に添加されている薬剤に対する早発性アレルギー・遅発性アレルギーが起こる人が稀にいます。その際は、注入部位が腫れますが、抗アレルギー剤の内服などで自然に治ることが多いのですが、腫れている期間を減らすためにヒアルロニダーゼというヒアルロン酸を溶かす薬剤を注射することもあります。
  • ヒアルロン酸製剤は体内で分解吸収されますが、100%吸収されずに残る部分もあると言われています。(特に目の周り)
  • 注入する層が浅いと青く透けて見えたり、凹凸が目立つ場合があります。(特に目の下は皮膚の薄い方だと、透けて見えてしまうことがあります。その場合は、ヒアルロニダーゼを注射して溶かします。)
  • まれな合併症として、動脈閉塞による皮膚壊死、失明した症例の報告があります。