ヒアルロン酸注射で失敗しないための注意点|リスク・副作用を医師が解説

監修:篠田 令奈・形成外科・医学博士

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⭐︎この記事でわかること

– ヒアルロン酸注射で「失敗」とはどんな状態か

– 施術前に必ず確認すべきチェックリスト

– リスク・副作用の種類と対処法

– 信頼できるクリニックの選び方

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⭐︎ヒアルロン酸注射の「失敗」とは?

ヒアルロン酸注射の失敗とは、主に以下の状態を指します。

– 仕上がりへの不満:イメージと違う・不自然な膨らみ・左右差

– 副作用・合併症:内出血・硬結・感染・血管塞栓

– 効果の消失が早い:代謝が速く持続期間が短かった

多くの「失敗」は、事前の情報収集とクリニック選びで防ぐことができます。

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⭐︎施術前に確認すべきこと

1. カウンセリングで医師と直接話す

カウンセリングがスタッフのみで完結するクリニックは注意が必要です。ヒアルロン酸注射は医療行為であり、リスクの説明・注入量・デザインの決定は医師が行うべきです。

確認すべき質問例:

– 使用するヒアルロン酸の製品名・ブランドは何か

– 注入量はどのくらいか

– 万が一気に入らなかった場合、溶解(ヒアルロニダーゼ)は対応しているか

2. 使用製品を確認する

日本国内で承認されているヒアルロン酸製剤(ジュビダーム・レスチレンなど)を使用しているかを確認しましょう。当院では主に厚生労働省の承認品であるジュビダームシリーズを用いています。

3. 医師の経験・症例数を確認する

部位によって注入技術の難易度は大きく異なります。特に鼻・眉間・額・こめかみは血管が複雑で、経験豊富な医師が担当することが重要です。鼻の注入は失明のリスクが高いので、当院ではお断りしております。

4. 「溶かせる」かを確認する

ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼという薬剤で溶解できます。万が一の際に対応しているかを事前に確認しておくと安心です。クリニックによっては常備していないところもありので、注意してください。当院では、羊とヒト由来のヒアルロニダーゼを常備しております。

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⭐︎主なリスクと副作用

*内出血・腫れ     :比較的多い。数日〜1週間で自然に軽快。当院では内出血を軽減させる内服やクリーム、レーザーのご用意があります。

*硬結(しこり)    :まれ 。ヒアルロニダーゼで溶解可能。

*左右差・イメージと違う:まれ。追加注入または溶解で修正。

*感染         :非常にまれ。抗生剤治療が必要。

*血管塞栓(最重篤)  :非常にまれ。即時にヒアルロニダーゼの投与などの対応が必要。   

最も重篤な合併症が血管塞栓です。ヒアルロン酸が血管に入ることで血流が遮断され、皮膚壊死や最悪の場合は失明につながるリスクがあります。発生率は非常に低いものの、施術直後に白っぽい変色・激しい痛み・視野の異常を感じた場合はすぐに医師に申告してください。

⭐︎施術後の注意点

– 施術当日は激しい運動・飲酒・サウナを避ける

– 注入部位を強く押さない・マッサージしない(ずれる可能性がある)

– 腫れが気になる場合は保冷剤で軽く冷やす

– 仕上がりの確認は腫れが落ち着く1〜2週間後が目安

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⭐︎ よくある質問(FAQ)

Q. ヒアルロン酸注射はどのくらい持続しますか?

A. 部位・製品・個人の代謝によって異なりますが、当院で使用してるヒアルロン酸は1〜2年程度です。唇など動きが多い部位は早く代謝される傾向があります。他院で安いクーポンなどに使用されているヒアルロン酸は1、2ヶ月でなくなってしまうものもありますので、事前に確認するのがお勧めです。

Q. 痛みはありますか?

A. 当院で使用しているヒアルロン酸製剤はあらかじめ麻酔薬が添加されていますので、注入最中の痛みは少なくなっています。部位によっては、ブロック麻酔を併用しています。(主に額)

Q. 一度入れたら元に戻せますか?

A. 時間がたてば、自然に吸収されてしまいますが、早く無くしたい場合はヒアルロニダーゼで溶解できます。

Q. ダウンタイムはどのくらいですか?

A. 内出血が起きた場合、治るまで7日程度かかります。大事なイベントの直前は避けることをおすすめします。当時は飲酒、運動、サウナ、長風呂などは避けましょう。気をつけていても、内出血が広がってしまった場合は、内服や外用、レーザーのご用意がありますので、ご連絡下さい。

Q. 安いクリニックは危険ですか?

A. 価格だけで判断するのは禁物です。使用製品・医師の経験・アフターケア体制を総合的に確認することが大切です。安価なクリニックや、韓国のクリニックで不用意に入れてしまい、その後に当院で溶かしたいと来院される方もいらっしゃいますので、お気をつけ下さい。

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## まとめ

ヒアルロン酸注射は適切なクリニック選びと事前の情報収集で、多くのリスクを回避できます。

– 医師によるカウンセリングを受ける

– 使用製品・溶解対応を確認する

– 施術前後の注意事項を守る

不明な点はカウンセリングで遠慮なく質問してください。当院では、患者様が納得した上で施術を受けていただけるよう、丁寧な説明を心がけています。

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