顔にニキビができると、つい何度も鏡を見てしまったり、人と会うことが気になったりするものです。小さなニキビでも、できる場所や数によっては気持ちまで沈んでしまうことがあります。隠そうとメイクを重ねた結果、肌への負担が増えてしまう方も少なくありません。
ニキビは身近な肌トラブルですが、そのままにしていると赤みや色素沈着、凹凸のあるニキビ跡が残る場合があります。できてしまったニキビだけに目を向けるのではなく、ニキビを繰り返しにくい肌を目指すことも大切です。
ニキビとは
ニキビとは、医学的には尋常性痤瘡と呼ばれる皮膚の病気です。思春期に多いイメージがありますが、大人になってから発症したり、長期間繰り返したりすることもあります。顔だけでなく、皮脂腺が多い胸元や背中にもできることがあります。
ニキビの始まりは、毛穴の中に皮脂や古い角質がたまった状態です。この段階では、赤みや痛みが目立たないこともありますが、毛穴の中で炎症が起こると、赤く腫れたり、触れたときに痛みを感じたりするようになります。
ニキビができる原因
ニキビの主な原因は、皮脂分泌の増加、毛穴の出口に角質がたまる角化異常、アクネ菌の増殖、炎症です。皮脂や古い角質が毛穴の出口にたまると、皮脂が外へ排出されにくくなります。詰まった毛穴の中でアクネ菌が増えることで、赤みや腫れにつながります。
ホルモンバランスの変化や睡眠不足、ストレス、摩擦、蒸れ、化粧品などもニキビの悪化に関係します。髪が肌に触れることや、マスクを長時間着用することが刺激になる場合もあります。原因は1つではなく、いくつかの要素が重なって症状が続いているケースも多くみられます。
ニキビの種類
白ニキビは、毛穴が閉じたまま皮脂や角質がたまっている状態です。黒ニキビは、毛穴の出口が開き、中にたまった皮脂や角質が空気に触れて黒く見えています。どちらもニキビの初期段階であり、炎症が起こる前に適切なケアを行うことで症状の進行を防ぎやすくなります。
毛穴の中で炎症が起こると赤ニキビとなり、膿がたまると黄ニキビへ進みます。さらに炎症が皮膚の深い部分まで広がると、触れたときに痛みを感じる硬いしこりができることもあります。深い炎症はニキビ跡につながりやすいため、無理に潰さず、早めに皮膚科へ相談することが大切です。
思春期ニキビと大人ニキビ
思春期ニキビは、ホルモンの影響によって皮脂分泌が活発になる額や鼻などに多くみられます。成長とともに皮脂分泌が落ち着き、症状が軽くなる方もいますが、赤く腫れた状態を繰り返すと色素沈着や凹凸のあるニキビ跡が残ることがあります。
大人ニキビは、口周りや顎、フェイスラインに繰り返しやすいことが特徴です。ホルモン変動や乾燥、生活習慣、スキンケアによる刺激などが複雑に関係します。同じ場所に何度もできる場合は、使用している化粧品や、肌に触れる習慣を見直すことも大切です。
毎日のスキンケア
洗顔は1日2回を目安にし、洗顔料をよく泡立ててから、泡で肌を包むように優しく行います。皮脂や汚れを落とそうとして強くこすると、肌のバリア機能が低下し、乾燥や赤みが悪化することがあります。熱いお湯も刺激になるため、ぬるま湯で丁寧に洗い流します。
洗顔後は肌の状態に合った保湿剤を使用し、日中は紫外線対策も行います。紫外線を浴びると、ニキビが治った後の色素沈着が濃くなったり、長引いたりすることがあります。ニキビが気になっても触ったり、潰したりせず、できるだけ刺激を与えないようにしましょう。
美容皮膚科で行うニキビ治療
美容皮膚科では、現在できているニキビの状態や肌質、ニキビ跡の種類を確認したうえで、治療方法を検討します。必要に応じて塗り薬や飲み薬を使用しながら、毛穴の詰まりや肌のざらつきに対して、ケミカルピーリングやエレクトロポレーションなどを行うことがあります。
ニキビ跡には、赤み、色素沈着、浅い凹み、深い凹みなどさまざまな種類があります。凹凸のあるニキビ跡には、ダーマペンやフラクショナルRFなどが選ばれることもあります。ただし、炎症性ニキビが多い場合は、まず炎症を落ち着かせ、新しい跡を増やさないことを優先します。
早めの受診が大切
痛みのあるニキビや膿を持ったニキビが増えている場合、同じ場所に繰り返しできる場合、跡が残り始めている場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。市販の化粧品や、薬を使っても改善しない場合も、受診を考える目安になります。
ニキビ治療では、目立つ症状を改善するだけでなく、毛穴の詰まりを整えて再発を防ぐことが重要です。肌の状態や生活習慣は一人ひとり異なるため、自分に合った治療を選ぶ必要があります。症状を繰り返している方は、皮膚科や美容皮膚科で肌の状態を確認し、自分に合った方法で治療を続けていきましょう。
